原油の上昇は世界を救うのか?
長期的に低迷していた原油が10ドルの大底のレベルからはい上がって、すべての商品に影響を与えるようになって、もうだいぶ時間がたちました。
40ドルでも驚異であった価格は今60ドルでも平然としていられる状況となりました。
この間に世界に流通する資金がどれくらい増えたかは、NYダウの上昇率を見れば一目瞭然です。
さらにそれらの資金は不動産へと流れ、今や急落など想像に難いものとなりました。
さて、原油が上がって物価が上がらない構造がここまでの上昇を支えたとすると、これ以上のガソリンの値上げは非常に危険な領域に入っていきます。
値上げが、純粋に+に寄与している新日本石油(5001)などの石油株が、値上げによって売り上げた落ち込み始めたとき大きな転機を迎えます。
問題は、その前に当局が手を打つかどうかです。
中国はお休みですが、中国もこれ以上の株価上昇はバブルの第三エンジンに点火してしまうようなものとなります。
バブルが怖いところは、一度走り出すと(上記中国株のように)なかなか止まらないということです。
物価安定こそ、金利政策の要とする日銀が何もしなければ、さらにすべての価格は上昇してきます。
本当は株式市場にとってはそれで良いのですが。
ただ、終わりが軟着陸にならないということだけです。
壊れても上昇を許すか、その前にこの動きを止めるか。
原油は我慢限界のレベルで止まっています。
次に65ドルを超えると、完全に無視できないトレンドに進むことになりそうです。
NY原油 週足
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新日鉄(5401)の戻りもう少し
http://d.hatena.ne.jp/nakane2007/20070427/1177637144
でも書きましたが、この相場が終わるには、ダブルトップは必要でしょう。
少なくとも825円位の戻りがあり、もう一度買い手がついてくるはず、と思っています。
というべきか、もう一度買いたい投資家が存在するはずで、彼らは簡単には降りてこないのでナンピンする訳です。
新日鉄(5401) 日足
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