天井は売り方が作り、大底は買い方が作る

暴落の前はいつも急騰である。
なんとも不思議なことであるが、この理由をよく現しているのがこの格言である。
本来上昇相場が続いていくのであれば、これはしっかりとした買い方がついている時である。
買い方はなるべく安いところを拾おうとするためじっくりとした上昇波動が続く。
しかし一方、相場が上昇を続け苦しくなっていくのは売り方である。
そして売り方は耐えきれなくなって手仕舞いに走る。
この手仕舞いは徐々に行われる買い方の買いと違って一気に成り行きで行われるのだ。
そのために急騰を演じ、買い方はこの高値で降りることになる。
すでにこれらの高値は、買い方の買いたいポイントではなく、逆に売りたいくらいの高いポイントであるため、買い方はしばらく手を引くことになる。
またここで買いを入れた売り方の買い戻しは、玉が手仕舞われれば、そのあとは続かないことになる。
こうして、だれも買わない天井が形成され、その後暴落に向かうのである。
これと同様に大底は売らなければならない買い玉が精算されることによって成り立つのである。

建設株はなぜ先に底打ちしたか(2002セミナー資料より大成建設(1801))
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